就職活動

OB・OG訪問

OB・OG訪問とは

企業の情報はホームページや就職情報ナビサイト、会社案内などを読めばある程度分かりますが、いずれも表向きの情報、つまり、採用側が伝えたい情報でしかありません。しかし実際に入社し、業務を始めると、思ってもいなかった出来事やトラブル、困難にぶつかります。予想外の出来事やトラブルを乗り越えて、はじめて職業人としての「やりがい」や「達成感」を感じることができるのですが、こうした生きた情報は待っているだけでは手にすることができません。情報を得る一つの手段が実際にその会社で働く卒業生(OB・OG)に話を聞きに行く、OB・OG訪問です。

どうやって行うか

京都大学には学部・研究科や学科・専攻ごとの同窓会があり、同窓会名簿を発行しているところもあります。名簿の有無や閲覧については所属する学部・研究科の事務室や同窓会事務局に問合せてください。また、所属する研究室、学部・研究科、学科・専攻などの教員から訪問可能な卒業生(OB・OG)を紹介してもらえる場合がありますので、相談してみましょう。

キャリアサポートセンターでは、京都大学の卒業生・修了生が在籍する企業等から提供された卒業生名簿を管理し、学生の皆さんが閲覧できるようにしています。閲覧を希望する場合はキャリアサポートセンターにある閲覧申請用紙に記入の上、学生証を添えて申し出てください。なお、個人情報保護法の制定以降、名簿の取り扱いは年々厳しくなっていますので、名簿の提供を中止している企業も少なくありません。また、OB・OG訪問自体に対応していない企業もありますが、その情報も含めてホームページで公開しています。

京都大学卒業生名簿一覧(京都大学マッチングサイトへ)

OB・OGを訪問するための連絡先(人事担当者または本人)が確認できれば、その連絡先に訪問希望の旨を伝え、訪問日時や場所を確定します。

連絡先が人事や採用担当に統一されている場合

担当の方に自分の所属と氏名、就職活動のためにOB・OG訪問をしたい旨を伝え、リストにある卒業生の方に取り次いでいただけるかどうかを尋ねます。そのまま本人に電話を回していただけたら、改めて用件を伝え、先方の都合を聞いてください。その場で取り次がず、後ほど先方から電話や電子メールで連絡をいただくという場合もあります。

本人に直接連絡する場合

始業直後や昼休み、終業間際の連絡は控えましょう。本人に直接つながる場合もまず自分の所属と名前を名乗り、就職活動のためにOB・OG訪問を行いたいこと、ついては会って話を聞きたいということを伝えて、先方の都合を伺いましょう。その際、前もって自分の予定・対応できる日時を把握しておきましょう。企業等で働く卒業生は非常に多忙な中、後輩のためにと時間を割いてくださっています。自分勝手な都合で相手に迷惑をかけないように気をつけましょう。

何を聞くのか

ホームページや会社案内のパンフレット、就職情報ナビサイトなどにあらかじめ目を通した上で、これらには掲載されていないこと、あなたがより詳しく知りたいことを質問項目として準備しておきましょう。例を下記しますが、質問したい事項はあなたの興味・関心、価値観等に通じるものです。自分自身でしっかりと考えましょう。

  • 具体的にどのような業務を担当しているのか
  • 働いていて、面白いと感じる時、苦労する(した)と感じる(た)時
  • 入社前と入社後でギャップがあったこと
  • 会社の雰囲気
  • 残業や休日出勤の状況
  • 応募の際に気を付けること

時期はいつがいいか

特にいつでなければならないということはありませんが、できれば休暇期間(夏季・冬季)を利用しましょう。OB・OG訪問は自己分析の手助けになり、将来の選択の幅を広げるためのものですから、いつ行っても早すぎるということはありません。学業・研究の合間の時間が確保できる時に積極的に行いましょう。一方で、OB・OG訪問は選考を有利に進めるためのものではありませんので、選考が始まった後は受け付けていない企業がほとんどです。自己分析、業界・企業・職種研究として早めに計画することをお勧めします。